新刊

イラスト Well-beingを目指す公衆衛生学 <初版>

「公衆衛生活動」が実効性をもって展開されるために必要な知識を12章で構成し,「公衆衛生学」として概観した内容となっている.

著者 藤原 奈佳子
加藤 憲
金井 英人
上島 寛之
神谷 真有美
近藤 文
柴田 清
野口 泰司
松原 史朗
渡邉 智之
ジャンル 栄養・生活科学
教科書  > 採用見本
目的 医療系
イラストシリーズ
管理栄養士・栄養士
出版年月日 2024/09/01
ISBN 9784808260903
判型・ページ数 B5・320ページ
定価 2,970円(税込)
在庫 在庫あり
初版1刷

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 近年,ウェルビーイングという言葉にふれる機会が多くなりました.令和5年の骨太方針で,「成長と分配の好循環」の実現状況の指標として,1人あたり実質GDPに加えてウェルビーイング(Well-being,生活満足度)があげられました.

ウェルビーイングはWHOの健康の定義の中にもでてきますが,厚生労働省雇用政策研究会報告書(2019)では「個人の権利や自己実現が保障され,身体的,精神的,社会的に良好な(well)状態(being)にあることを意味する概念」としています.よく似た言葉にウエルネス(wellness)がありますが,これは「よりよく生きようとする生活態度」でウェルビーイングに到達するためのプロセスを表現しています.
2024年度から展開されている健康日本21(第三次)では,「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」をビジョンに掲げ,全世代を通して,また様々な健康状態や多様な生き方を視野に入れて「誰一人取り残さない健康づくり」と「より実効性をもつ取組」として始まりました.


 心豊かに持続的な生活がおくれるために,経済的な持続性や,地域住民の主体的な働きかけを含む地域社会や自然環境の持続性を基盤として,地域住民の健康増進や,疾病に罹ったり重症化を予防する公衆衛生活動が実施されます.公衆衛生活動には,地域住民,行政,企業,種々の専門家など多くの人々が関わっています.
本書は,公衆衛生活動が実効性をもって展開されるために必要な知識をイラストや図表を多用して12章で構成し,「公衆衛生学」として概観した内容となっております.ご採用の先生には「採用者資料」としまして全文のPDFをご提供いたします.

各章末にチェック項目を10問あげ、学生の理解を深めます。(解答はHPにて公開しています)

第1章 健康の概念と公衆衛生
 1 ▷ 健康の概念
 2 ▷ 医科学の発展と公衆衛生
 3 ▷ 健康づくりと予防の段階
 4 ▷ 効果的な公衆衛生活動
第2章 保健統計と指標
 1 ▷ 保健統計の概要
 2 ▷ 人口に関する統計
 3 ▷ 生命表
 4 ▷ 傷病などに関する統計と指標
 5 ▷ 医療,疾病登録
第3章 健康状態・疾病の測定と評価(疫学)
 1 ▷ 疫学の概念と歴史
 2 ▷ 疫学の指標
 3 ▷ 疫学研究における留意事項
 4 ▷ 疫学の方法
 5 ▷ 疫学研究の評価
 6 ▷ 研究倫理
第4章 環境と健康
 1 ▷ 生態系と地球環境
 2 ▷ 環境汚染と健康への影響
 3 ▷ 環境衛生
 2 ▷ 住まいと健康
第5章 衛生行政と地域保健
 1 ▷ 衛生行政と政策のしくみ
 2 ▷ 地域保健
第6章 健康危機管理と感染症対策
 1 ▷ 健康危機管理
 2 ▷ 感染症
第7章 生活習慣および社会環境改善と健康
 1 ▷ 健康に関連する健康教育活動
 2 ▷ 身体活動,運動
 3 ▷ 喫煙行動
 4 ▷ 飲酒行動
 5 ▷ 睡眠,休養,ストレス
 6 ▷ 栄養と食生活,歯と口腔
第8章 主要疾患の疫学と予防対策
 1 ▷ が ん
 2 ▷ 循環器疾患
 3 ▷ 代謝疾患
 4 ▷ 骨・関節疾患
 5 ▷ 精神疾患
 6 ▷ その他の疾患
 7 ▷ 自殺,不慮の事故,虐待,暴力
第9章 社会保障制度と人権の擁護
 1 ▷ 社会保障の概念
 2 ▷ 人権の擁護と法律
第10章 ライフステージに応じた保健活動
 1 ▷ 母子保健
 2 ▷ 成人保健
 3 ▷ 高齢者保健・介護
第11章 生活の場に応じた保健活動
 1 ▷ 産業保健
 2 ▷ 学校保健
第12章 国際保健
 1 ▷ 地球規模の健康問題
 2 ▷ 持続可能な開発目標(SDGs)
 3 ▷ 国際協力
 4 ▷ 国際機関

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